暇な時にずっとチャートを見てしまい利小損大になる:FX失敗談検証シリーズ
なぜ失敗談を読むのが為になるかの理由は、
チャートが気になってしまうと泥沼にはまる
私は35歳の男性で、自営業を始めて7年になります。
客商売のため1日の内でも忙しい時間帯と暇な時間帯の差が激しく、暇な時間を利用して小遣い稼ぎでもしようと思い6年前からFXを始めました。
FX口座を開設したのも、取引を始めたのも現金化できるポイント獲得のため
そもそもFXを始めたきっかけは、ポイントサイト経由でFX口座を開設すると現金化できるポイントを獲得できるというところからでした。それも1,000円2,000円の話ではなく、5,000円から高い場合は2万円以上のポイントを獲得できることもありました。
しかし、ポイントを獲得するには証券会社によって一定の条件がありました。一定金額以上の現金を一度は入金しなければならなかったり、最低1回以上は取引をしなければならないというものです。FX口座を開設するところまではあまり抵抗が無かったのですが、さすがに投資経験が無かった最初の内は、取引をすることには抵抗がありました。
しかし、取引を開始してすぐにやめた場合、手数料のようなものを100円か200円取られるだけで高額ポイントを獲得できることが分かり、恐る恐る取引を始めたのが一番最初でした。【利小損大の原因は意思が弱いこと】
利益が出たらすぐ確定、損しても損切りできない
ポイント狙いのFX口座開設にも限界があり、これ以上口座の開設ができなくなってしまった頃に、本格的にFX取引について勉強し始めました。私の仕事柄、いつお客様が来られてパソコンの前から離れなければならなくなるか分からなかったので、ポジションを持って1週間から1ヶ月ほど放置するような、中長期的な取引をすることにしました。
この取引方法の場合、経済ニュースやチャートを参考にして一度ポジションを持ったら、利益確定と損切りの値に来るまでは一切触らないことがルールになります。しかし、仕事が忙しくパソコンの前に座る暇がないような時は良いのですが、仕事が暇な時や時間を持て余している時についつい取引状況を確認してしまうのです。
この時、私の意志が弱いせいで、利益が出ている時は予定よりも小さな勝ちでも利益確定してしまいます。逆に損をしている時は、もしかしたら盛り返すかもしれないという根拠のない妄想を膨らませて損切りの値をいったんリセットし、結局さらに大きな損を出して負けるという日が続きました。小さく勝って大きく負けてしまうのです。FX取引に必要なのは、資金管理能力とルールを徹底して守る意志の強さ
熟練しているわけでもないのに、大きな経済発表がある時は勝手にこう動くだろうと予想してしまい、逆に大損を被ってしまうことも…。FXの取引において経済発表の徹底的な下調べや、チャート分析を行ったとしても、絶対というものはありません。
本当に必要なことは、取引を長く継続できるようにする資金管理能力と、利益確定・損切りルールを徹底して守る意志の強さだと思います。負けが続いて以来、私も初心を思い出し、その場の思い付きでの取引をしないように気を付けています。
これは参考になりますね!
では、この失敗談ですが(書いている当人は自分が失敗していると思っていなそうですがこのパターンは100%退場パターンです)、どこが参考になるのかを箇条書きであげてみましょう。
1、証券会社のポイントキャンペーンにつられて始める
2、経済ニュースやチャート分析を参考にして予想してしまう
3、チャートを気にしてポジポジ病になっている
4、自分の失敗を手法の拙さではなくメンタルが原因だと思っている
という感じでしょうか。
あげるとするともう5つくらいはあげられそうですが、分かりやすいところだけにしました。
では、1つずつ見ていきましょうか。
1、証券会社のポイントキャンペーンにつられて始める
証券会社はよくポイントキャンペーンとかキャッシュバックキャンペーンとかやっていますが、なんでやっているか考えてみたことがありますか?
もちろん自分たちが儲けるためにやっているわけです。
慈善事業ではないですからね。
つまりそのキャンペーンで生じる自分たちの出費が、確実に利益になって帰ってくるから。
言いかえるとほとんどの人が負けてくれるから証拠金をごっそりもらえるからそういうキャンペーンをやるわけです。
そこを考えずに安易に入ってきてテキトウにやっても勝てるわけはないんです。
勝つ方法はただ一つ。
もうすでに勝っている人に教えてもらってその通りにやる、ということだけ。
こういうキャンペーンにつられて衝動的に始めた人が、勝っている人にお金を払って教えてもらおう、という発想になることはないので負け確定なんですね。
2、経済ニュースやチャート分析を参考にして予想してしまう
これもよくある間違いです。
経済ニュースを見るのもいいでしょう。
でも、自分が知ることができない情報によって相場が動いたらどうするんですか?
あなたは世界中のニュースをリアルタイムで全て把握しているんですか?
こう聞きたくなりますね。
どうやっても全ての情報を入手することなんて出来ないわけで、たまたま手に入った情報から考えてもどうしようもないじゃないですか。
たしかにすごく大きい動きをするときは予想しやすいかもしれませんが、自分がそれを知るときにはもうすでに値動きが始まってからなんですよ。
それをしっかり認識していないといけません。
チャート分析も好きなようにするといいんですが、過去のデータをいくら分析しても未来のことは分かりません。
考えてみれば当たり前のことなんですが、けっこう気づかないんですよね。
3、チャートを気にしてポジポジ病になっている
この失敗談を書いている人は、別にチャートから離れていてもいいようなトレードをしている風なことを書いていますが、完全にポジポジ病です。
モニターにはりついて、上がった下がったと一喜一憂をして過剰反応して自ら利小損大を招いている。
そして書いてないですが、おそらく無駄なポジションを同時に持ってしまったりしているはずです。
ポジポジ病にかかると誰でも失敗のループに取り込まれます。
チャートを気にせずほったらかしに出来る工夫をするべきですね。
チャートが気になるような取引をしていると、時間も奪われるし、損失を出してしまう危険性も高まります。
4、自分の失敗を手法の拙さではなくメンタルが原因だと思っている
あと、この方の気になるところは意志の弱さで利小損大になっていると勘違いしていること。
失敗する人のほぼ全員が、投資にはメンタルが大事。と言っています。
うまくいかない本当の理由は、ポジションの持ち方が悪いことなんです。
メンタルがどうとかはあまり関係がありません。
↓の記事が参考になるのでぜひ読んでみてください!