大きく負けてしまう人の考え方:FX失敗談検証シリーズ
なぜ失敗談を読むのが為になるかの理由は、
負けを取り返そうとして沼にはまっていく典型
まず、FXを始めようと思ったのが当時ネットバンキングの口座を持っており、その銀行口座でFX取引が出来るという事で簡単にできるものなんだと考えて始めました。
またFXは上がるか下がるかを予想するだけの2択だと言う安易な考えであまり勉強しないでFXを始めました。FXを始める前は競馬に嵌まっていたのですが競馬で勝てなかったため、丁半博打のような感覚でFXをやれば勝てるのではと甘く考えていました。そもそも始める前のこの思想が駄目でしたね。
当時は、日銀による異次元の追加緩和が行われてまだ間もないこともあり、またニュースでも円安が続いていると報道されていたことも加わって、ずっと円安になるだろうと考えていました。
チャートの見方もローソク足の見方しか知りませんでしたが、上がったら売って下がったら買えばいいという簡単な考えで取引を行っていました。最初のうちは恐る恐る最小単位である1000通貨分の米ドル円を購入し、スプレッド分を超えて利益が出たら本当に資金が増えるんだというゲーム感覚で始めました。そうするとたった30秒ほどで1.4pipsの利益を出すことに成功し、利益にして14円を稼ぐことができました。
30秒で14円ならアルバイトするより簡単に稼げるではないかとまた愚かな考えがよぎり、再び1000通貨分の米ドル円の買いポジションを保有。わずか0.5pipsしか利益が出ていなかったのにも拘らず利益を確定させようと決済ボタンを押したところ値が滑ってマイナス決済になってしまいました。
損失額にして2円でしたが、その2円が失われたことでさらに頭に来て今度はさらに利益が出るようにと5,000通貨で買いポジションを保有しました。そうすると、徐々に円高に向かいと言っても10分間で5銭ほどの円高になっただけですが、それでも私が保有したポジションに対して一切利益が出ないことに苛立ちを感じ、その時は当分上がらないしもしかしたらこのままズルズルと円高になるかもしれないと言う恐怖感から一旦損切りをしました。
すると、さらに10銭ほど円高になりチャートを見てもしばらく大きな動きが無かったため、ここからは上がるだろうと思い今度は30,000通貨分の米ドル円を買いそのまましばらくチャートとにらめっこしていました。しかし1pipsの利益も出ることなくさらに円高に向かってしまいました。
今度はちゃんと利益が出るまで絶対に決済しないぞと考えしばらく塩漬けにしていました。当時はまだ指値の使い方というものが分からなかったためずっとチャートとにらめっこしていましたが円高が止まらず怖くなり結局1時間ほど粘って30pipsの損失を出してしまいました。
FXデビューしてわずか1時間ほどで9,000円もの損失を出してしまいました。その時は悔しくて堪らなくて再度リベンジしてやろうと、今度は予定していた100万円の入金から300万円の入金に変えて保有枚数を増やして取り返そうとしました。
少なくとも先ほど失った9,000円だけでも取り返したいと考え、10pipsの利益が出ればお釣りも出るという理由で100,000通貨の米ドル円の買いポジションを保有しました。
いつまで経っても利益が出ず今までやっていたスキャルピング、デイトレードでは簡単に利益は出ない、スイングトレードをして利益が出るまでそのままにしておこう。レバレッジも3倍近くだし簡単にロストカットはされないだろうと思い暫くそのままにしていました。
ですが、仕事中も為替レートが気になり仕事に支障が出てきました。職場では携帯電話は職員専用のロッカーに入れていなければいけなかったので、仕事が終わるまでの時間がすごく長く感じました。
そして、仕事が終わって為替レートを確認するとさらに50pips程の円高になっており含み損も50,000円という金額になっており、その金額を見て怖くなりました。
仕事が終わって家に帰るとチャートを見ないと安心できない状況になっており、就寝時間になっても為替レートが気になりずっとスマートフォンでチェックをしていました。どこかで大きく値が動くだろうと願っていたのですが、結局動かず睡眠時間は削られ1週間ほどで体調を崩してしまい、体調を崩すくらいなら早く損切りして楽になりたいと考え結果80pips、金額にして80,000円の損失を出してしまいました。
その後しばらくFXを引退していたのですが、7月に魔が差してしまい1,000通貨分の米ドル円を再び購入してしまいました。今度は下がったらまた買い増していくナンピン買いをしたらいいと考え10pips下がったら保有していたポジションの4倍の通貨を買おうと考えていました。
やり方としてはまず1,000通貨を購入して10pips下がったら4倍の4,000通貨を購入、これで 5,000通貨になりさらに10pips下がったら4倍の20,000通貨を購入と言う流れで取引をしていました。
米ドル円122.20円で1,000通貨の買いポジションを保有し、122.10円で4,000通貨の買いポジションを保有と順調に下がっていったのですが、122円を割ると加速的に円高になり全く反転することなく121.75円まで下がってしまいました。
この時すでに平均約定レートが122.02で80,000通貨を持っていました。27pips近くの損失があり、ちょうどギリシャショックの頃であったため円高が進んで怖くなり結局121.55円近くまで落ちたところで損切りし、その日だけで4万円近くの損失を出してしまいました。
その後も何度か少数枚数でナンピン買いをして少しずつ取り戻そうとして、損失が大きくなると怖くなり結果損切りを繰り返していました。また、私の悪い癖で負けが大きくなると一発で取り返してやろうと思い、レバレッジ25倍で保有できる枚数全てを買って勝負してしまいます。
これが成功したこともあり、その時の味が忘れられず今でもやってしまいます。結果少しの値動きで損益が大きく動き損失が一気に増えていくことが怖くなり簡単に損切りしてしまいます。
先月、今月と200,000通貨購入してそれぞれ10pips、20pipsの損失を出してこの取引だけで6万円もの損失額を出してしまいました。少しの利益が出たらすぐに利益を確定させようとして確定できないことに苛立ちを感じ、ナンピンしたり大量のポジションを保有してしまったりしたことによる成功よりも失敗のほうが少ないはずなのに、利益が出るときは僅か損失が出るときは大きく出ると言う悪循環のトレードが続き1年で損益を計算すると20万円近くの損失を出していました。
私の1か月の給料以上の損失を出した計算になります。なぜ私は失敗するのかを分析してみたところ、感情的になって冷静になれなくなること、レートの動きが気になって仕方がないほどのポジションを持ってしまうことが主な原因だと考えています。今後は、少数の取引で損失が出てもいいラインを決めて精神的なストレスを少なくしたトレードを心がけたいと考えています。
とてもわかりやすい負けパターンなのでかなり長くですが引用させてもらいました!