デモトレードは意味がない:FXで大金を溶かさないためにできること
デモトレードという名の悪魔の罠にはまらないように
証券会社って大体デモトレードを用意していますよね。
本物のお金は使わずに本当の取引と同じように出来る、というものです。
証拠金もいらないし、負けたとしても自分の懐は痛まないのだから、安心して取引を行えます。
こんないいものを無料で使わせてくれるなんて証券会社って親切!と思ったら大間違い。
これは証券会社に利益があるから置いているんです。
私たちの利益を考えてのことでは断じてありません。
なぜ証券会社はデモトレードをやらせてくれるのか?
なぜデモトレードを置いているところが多いのか?
その理由は、
”デモトレードだと勝ってしまうことが多いから”です!
つまり、
「デモでやったらこんなに勝てちゃった。俺って才能あるんだ!」
「FXってよく知らなくても簡単に勝てるんだな。」
と思ってもらって口座を開設し入金してもらうためです。
最初に、これは簡単かも。とか、俺って才能あるぜ。とか勘違いをしてもらうために置いているんです。
初心者の方が安心して口座を開設できるように、という名目ですが勘違いをしてもらうためです。
負ける人はデモトレードをたくさんやっている人が多い
大体の負ける人はこんな感じで入ってきて負けます。
ちょっとFX体験談から引用してみましょうか。
利益が出ていたものがプラスマイナス0になり、今度は損失に転じてしまいました。
そこでもまだ手じまいできずでした。戻るだろうというよりは、損失が認められなかったのかもしれません。
自分が損しているという現実が受け入れられず、直視しないようにしていました。
それからは眠れない日々が続きました。当時は1時間寝ると不安で起きるという状態でした。
真夜中に起きては値段をチェックして、また寝て、起きてチェックしてという感じです。
いつか戻るだろういつか戻るだろうと思って、日々の値動きに一喜一憂でした。
戻ると考えていた根拠も特に確証のないものです。
過去のチャートを見て一番の安値がここだからこれ以下にはならない程度の考えです。
一日中値段のことしか考えられず、精神的にも辛くなってきてしまいました。
この人はデモでやって勝てていた人が勘違いしたパターンです。
それがこんなになるまで追い詰められてしまっています。
本物のお金を使った本物のトレードとデモトレードでは天と地の差があります。
デモトレードでは勝てる理由
デモトレードではなぜか勝てる理由。
1、精神的な余裕がある
実際に証拠金を入れて本物のお金を使う取引とデモトレードでは違うに決まっています。
もし失敗したら証拠金を取られてしまう、という状況はとてつもないストレスがかかります。
架空のお金を使ったトレードとは似て非なるものです。
デモであれば損をしたとしてもすぐ受け入れられるでしょう。
でも本物のお金を使っての取引だったとしたら・・・
損をしたという事実を受け入れることが本当に難しいんですね。
会社に勤めている人だとすると、勤務何日分がこれで飛んだ、というのがハッキリ分かります。
これは辛いですよ。
そしてそれを取り返そうとしてさらに無茶なトレードをする・・・なんて最悪な悪循環になったりします。
本物のトレードと違ってデモトレードだったら強気で余裕で取引できますよね。
これは本当のトレードをしているときの精神状態と全く違う状況なわけです。
でも、デモと実際を取り違えてしまう人が多いです。
2、パソコンにかじりつくことがない
デモトレードで実際のお金は関係ないので、取引をしたからといってパソコンモニターの前にかじりつく必要がないです。
パソコンモニターにかじりつくことのデメリットは以前書きました。
このパソコンモニターかじりつきが、デモだと起こりにくいんです。
モニター前にずっといるとポジポジ病(無駄にポジションを持ってしまう病気)の発症率が上がってしまいます。
でもデモトレードならポジポジ病の発症は起きません。
それだけでも実際のトレードとは違ってしまいます。
マイナスが出ようがどうなろうが自分の懐は痛まないわけですから。
ある意味他人事として見ることが出来るわけです。
これは本物のトレードをするときとかなり違いますよね。
かなり違うのに、本物のトレードと同じように見せかけるデモトレードというのは実は怖い存在だ、ということが分かりますか?
このデモがあることで新規に口座を開設する人が多いわけです。
口座を開設して入金さえしてもらえば、その入金されたお金を取引してもらうことで証券会社は手数料で儲けることができます。
3、デモトレードは基本的にFXを”始めたい人”がやるものだから
もともとデモトレードをやってみるということは、”FXを始めたい人”なわけです。
だから、デモトレードで儲かった時のイメージが強く残ります。
デモトレードは勝ちやすいので、プラスにいったらその印象がずっと残る。
もしマイナスにいったとしても、自分なりの推測をしたりして何度も挑戦できるわけです。
本当のお金を使っていないわけですから。
だから最初にマイナスの表示を見たとしてもそのあとアレコレやってみるうちにプラスのトレードが出てくる。
そうすると、まるで自分が相場を読み切ったような錯覚に陥るんです。
相場を読み切るなんて未来を正確に予測するということ。
まだ起きていない未来のことを読み解くなど、人間にはなかなか出来ることではありません。
最初のデモトレードで勝とうが負けようが深みにはまります。
そして甘い気持ちで始めてしまって、上記の体験談みたいな人になってしまうんです。
かなり危険ですね。
このように、デモトレードというのは全くあてにならないものです。
それなのに現実の取引と同じように見える、というなかなか危険なものです。
デモをやるくらいならその時間を本物のトレードをする時間にしましょう!